正負の数の教え方
中学数学で一番初めに触れる正負の数
数学は自分で問題を解くうちに概念が作られていく感じがするから
正直、問題をどんどん解いてみよう
と教えたくなるが、誤った概念が作られたまま進めるとそれはそれで困る
そこで自分がこれまでに知ったいくつかの教え方をまとめておこうと思う。
東西
東西で考えるのはマイナスの必要性がわかりやすいかなと思う。
基本的に数直線と同じだが、数直線は図に書かないとわかりにくいのと
右が+という概念を前提に持たなければいけない。
加えて、進んで、戻ってという言葉を使うと
ー(ー3)のときに、戻って戻る?となる。
東・西を使うときは
数字の前につくプラスを東、マイナスを西とする。
そしてポイントとなるのは
2ー3を(+2)+(ー3)と意識させることだ。
カッコの中のプラスマイナスは方角、
カッコの外のプラスマイナスはそのままか反対か
とする。
そうすると、下の2ー(ー3)も(+2)ー(ー3)と考えるとわかるのではないだろうか。
温度計も日常にあるマイナスで、縦向きのイメージになるが考えやすい。
ここまで、細かくするのははじめだけで、自分の中に概念が作られることがこの目的である。
収入と支出
これは東西より、マイナスをマイナスらしく捉えられる。
そして数直線がなくても説明しやすいので、かなりいい気がする。
プラスは収入、マイナスは支出で
2ー3は2もらって3はらうから、自分のもとはー1となる。
2ー(ー3)はー3はらうってことは、と変換できる子どもにはこの説明があっていると思う。
言葉で考える
これは具体的な問題の前にプラスマイナスとはなにかを知るときに大切だと思う。
先生はかわいい
先生はマイナスかわいい
先生はマイナスマイナスかわいい
と言った感じでー(ー3)が3であると考えられるようにしておく。
これが植え付けられていると数字でも考えやすい。
中学数学のはじめに大切だと思うこと
正負の教え方についてまとめたが
中学数学でもう一つはじめに概念が自分の中で作られるべきだと思うのが
=は→ではなく、=だということ。
言い換えると2ー3=ー1というのは
2-3がー1になっていることを示しているのではなく
2-3とー1が同じだと示していることだ。
これがはじめにできている子は
方程式で解きやすいと思う。
+とー、=はしっかり概念を作るのがつまづかないポイントだ!